2025-01-01から1年間の記事一覧
『皮膚、人間のすべてを語る 万能の臓器を巡る10章』(みすず書房、2022) www.msz.co.jp すごくひさしぶりにちふれのウォッシャブルコールドクリームを買った。ハトムギ化粧水とニベア缶らとならんで平成スキンケアの一翼を担っていたコイツは、たしかに肌…
『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』1(講談社、2021) www.kodansha.co.jp 東京駅の近くで働いていたころ、ちいかわのポップアップストアが開催されるたびに大量のぬいぐるみを身につけた老若男女が店に流れこんできたことをよく覚えている。強面のス…
『名前が語るお菓子の歴史[新装版]』(白水社、2024) www.hakusuisha.co.jp 昨年約九ヶ月をかけてプルーストの『失われた時を求めて』を読んだあと、マドレーヌをマックスコーヒーに浸して食べた。練乳がどろどろに溶けた甘いコーヒーに砂糖とバターの塊…
「代わりに読んでください」の記事はこちら↓ sizu.me 一冊ぽっちの読書で「孤独」を理解できるのであれば、人間の寿命は80年間も必要ない。わたしたちはいつから「孤独」になったのか? そもそも孤独とはなにか? 読む前からわかっていた唯一のことといえば…
「代わりに読んでください」の記事はこちら↓ sizu.me 海浜幕張駅の改札を出、北口広場におり立つと、アコーディオンの蛇腹で連結された二両のバスがそのからだをしならせながら走るのが見えた。あざやかな緑で塗られたそのバスはどこか苦しげに交差点へ出て…
鴻上尚志『発声と身体のレッスン 魅力的な「こえ」と「からだ」を作るために』(ちくま文庫、2012)増補新版(筑摩書房、2012) www.chikumashobo.co.jp 初めて濱口竜介の映画を映画館で見たのが『ドライブ・マイ・カー』で、地元のイオンシネマをふらふらと…
「代わりに読んでください」の記事はこちら↓ sizu.me *自死に関する話題があります。 丸善に平積みされているのを見てからずっと欲しいと思ってきた『失われたスクラップブック』だったけれども、さすがはルリユール叢書で六千円弱もするわけで、手に取って…